朝の食卓に「巨木巡り」を執筆

2013年4月1日

北海道新聞朝刊のコラム「朝の食卓」に記事を執筆しました。

今回は巨樹巨木にまつわるお話しを書きました。

ところで、巨木が一番たくさんある県はどこか知っていますか?

コラムを読んでもらえれば、意外な事実がわかります。


「巨木巡り」 有明 正之

林野庁と道が共催する巨木巡りのツアーに参加した。直径190㌢、周囲6㍍近くもある標茶の大ミズナラや、浜中の白エゾマツ等、道東を代表する巨木を見、触れる事ができた。

理屈なしに巨大さに驚き、その圧倒的な存在感から神秘的なパワーをもらった気がした。楽しくて充実した体験だった。

ところで、全国の巨木の数を都道府県別に見てみると、1位が東京都、次いで茨城、千葉と意外なことに首都圏が上位を占めている。

面積が日本の約20%もある北海道は、なんと35位だった。東京都の3799本に対してわずか878本、豊かな自然のイメージ丸つぶれである。

 

実はこの数字、実際に調査計測された木の数だけをカウントしているため、市民活動で巨木調査をしている首都圏の方が数の上では圧倒的に多い。

正直、この結果はちょっと悔しい。ぜひ北海道でも地域活動として、身近にある巨木を探すイベントを企画してみてはどうか。

北海道の自然の豊かさを、全国にアピールする絶好の機会だし、自然に触れ環境保護を考える良いきっかけになるはずだ。

私も今年の冬は、スノーシューで阿寒の森を散策し、個人的な巨木探しツアーをしようと思っている。

(パイオニアラボ代表)・釧路

「巨木巡り」 有明 正之